★ スタンドバイミー(原題:STAND BY ME)
監 督 :ロブ・ライナー
出 演 :リバー・フェニックス、ウィル・ウィートン、キーファー・サザーランド、リチャード・ドレィファス
ジャンル:ドラマ(青春)
1986年 アメリカ
「これは名作である」という伝説ができています。
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
舞台はオレゴン州の田舎町・キャッスルロックです。
いつも一緒につるんで遊んでいた4人の少年達は、ちょっとした事から汽車にはねられた少年の死体があるとの情報を得て、それを探しに行く事にします。
途中で野宿をするのですが、ピストルを持ってきていて見張りをしていたクリス(リバー・フェニックス)とゴーディー(ウィル・ウィートン)はお互いに自分の悩みを打ち明け、お互いを慰めるのでした。
この時の話は、結局二人の進路を決めることになるのです。
四人は、争ったり助け合ったりしながら結局死体を見つけることができるのですが、ちょうどその時町のチンピラグループがやって来て死体を渡すように迫ります。
正面からそれを断ったクリスにチンピラのリーダー(キーファー・サザーランド)がナイフを手に襲い掛かりますが、その時ゴーディーがピストルを空に向けて一発撃ち、ひるんだチンピラのリーダーの胸に銃口を向けるのです。
【感想】
昔少年だった人なら誰でもこの世界に浸る事が出来るでしょう。
映画の始まりは、大人になったゴーディー(リチャード・ドレィファス)はあの夜のクリスの言葉通り作家となり家庭を持っているのですが、その日の新聞に「弁護士クリストファー死亡」の記事を見つけます。
死因はけんかの仲裁のとばっちりで刺されたのでした。
ゴーディーはしばらく会っていなかった親友クリストファー=クリスと、昔から正義感が強かったクリスと過ごした頃をおもいます。
その思い出がこの映画の本編になります。
この絵を見るだけでいろんな思いが … 。
誰でもがこんな夏を過ごしたはずはありません。
でもこの映画を見て、自分にも少年(少女)だった頃があったことを思い出すのでしょう。
中には、もしかしたら辛い時代だったかも知れないけれど、やはりもう戻れないあの頃の事を懐かしく思い出すのでは無いでしょうか
私は最近のロケ地を紹介する動画を見つけました。
街並みもほとんど変わらず、隠れ家をつくった大木もそのまま、でもあの少年たちが歩いた鉄道は廃線になっていたのです。
鉄路は外されただの小道になり、あの鉄橋も残ってはいるけれどレールは外され通行止めのようでした。
そんなに時が流れたのでしょうか。
動画は映画の画面と今の風景とをうまくオーバーラップさせた丁寧な作りでした。
こんな動画がアップされているなんて、この映画の人気を再確認すると共に、なんだか二重に思い出に浸らされてしまいました。
見終わってからしばらくジッとしていたい映画です。
ゴーディーのお兄さん役でジョン・キューザック。
クリス役のリバー・フェニックスは若くして亡くなってしまいました。
関連作品:インディ・ジョーンズ (no.3 最後の聖戦) … リバー・フェニックス 出演
2012 … ジョン・キューザック 出演
RED … リチャード・ドレィファス 出演
2018.09. ................ 傑作映画館の目次ページへ